請求の漏れや二重請求は、「請求するはずの一覧」と「実際に請求した一覧」を、毎月、突き合わせると見つけられます。この記事では、その手順と、Excelの数式の例、そして数式だけでは見落としやすいパターンを説明します。
| 一覧 | 最低限ほしい項目 |
|---|---|
| 請求予定(本来、請求するもの) | 契約番号(または取引先)、売上対象年月、予定金額 |
| 請求済み(実際に請求したもの) | 請求書番号、契約番号(または取引先)、売上対象年月、請求金額 |
2つの一覧で、同じ取引を指す「キー」(契約番号と売上対象年月の組み合わせ)をそろえることが、いちばん大切です。キーの書き方がそろっていないと、突き合わせは、どれもうまくいきません。
| パターン | 見つけ方 |
|---|---|
| 請求漏れ(未請求) | 予定にあるキーが、請求済みに0件 |
| 二重請求 | 同じキーに、請求書番号が違う請求が2件以上 |
| 金額の違い | 同じキーの請求額の合計が、予定額と違う |
| 予定にない請求 | 請求済みにあるキーが、予定に無い(逆方向のチェック) |
| 番号の重複 | 同じ請求書番号が、別の取引先に使われている(二重請求とは別の問題) |
シート「予定」とシート「請求」を作り、次のように並べたとします。
シート「予定」: A=契約番号 B=売上対象年月 C=予定金額 D=件数 E=請求額合計 F=判定
シート「請求」: A=請求書番号 B=契約番号 C=売上対象年月 D=請求金額
「予定」シートの2行目に、次の式を入れて、下へコピーします。
D2(件数) =COUNTIFS(請求!$B:$B,$A2,請求!$C:$C,$B2)
E2(請求額合計)=SUMIFS(請求!$D:$D,請求!$B:$B,$A2,請求!$C:$C,$B2)
F2(判定) =IF(D2=0,"未請求",IF(E2=C2,"OK","金額違い"))
件数(D列)が2以上のものは、同じ請求書の明細行か、二重請求かを、請求書番号を見て判断します。逆方向(予定にない請求)は、「請求」シート側に、同じ形でCOUNTIFS(予定!…)を入れて、0件のものを探します。
| パターン | 数式の判定で起きること |
|---|---|
| 合算請求(3か月分を1回で請求) | 1月・2月が「未請求」、3月が「金額違い」と、3つの誤警報が出る |
| 分割請求(6万円を3万円×2回) | 合計が合うため「OK」になる(二重請求ではないか、確認したいのに) |
| 請求時期のずれ(1月分を2月に請求) | 1月が「未請求」になり、2月分が「予定にない請求」になる |
| 取消した請求が一覧に残る | 取消を含めて合計され、「金額違い」になる |
| 金額が読めない行(文字や空欄) | SUMIFSは文字を無視するため、気づかないまま合計される |
これらは、機械的に決めつけず、人が確認する対象として、一覧に分けて出すのが安全です。数式で対応する場合は、列を足して、条件を1つずつ加えることになります。
上のような突き合わせを、CSVを2つ選ぶだけで試せるツールを作りました。無料版は、各CSVの先頭30行までです。データは、お使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送られません。
請求漏れ・二重請求チェック(無料)を使うツールは、合算・分割・請求時期のずれ・取消の行などを、「要確認」として分けて出します。ただし、結果はCSVの内容だけを根拠にした候補です。請求や売上計上が正しいかを保証するものではなく、最終確認は担当者の方が行ってください。
一般的な情報提供です。会計・税務上の判断は、国税庁の案内や税理士にご確認ください。
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